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【イベントレポート】Hike & Swap ! 山は招くよ
六甲山上でマーケットを楽しんだり、物件ツアーに参加したり、ROKKONOMADなどを見学する「HIKE & SWAP」が2021年4月24日の土曜日に開催されました! そのレポートです。
天気は晴れ! 緊急事態宣言の発令にともない予定されていた土日両日の開催が土曜日一日だけの開催となってしまいましたが、そんな浮かない気分を吹き飛ばしてくれるような、最高の気候が迎えてくれました。
今回のHIKE&SWAPは(1)山上マーケット、(2)ROKKONOMADやリネスト A HOLIDAY HOMEといった山上の拠点の施設開き、(3)山上の不動産物件案内ツアーから構成されています。
自然体のコミュニケーションを楽しむ「山上マーケット」
六甲ケーブル山上駅を降りたらすぐの「653cafe」。その敷地内の芝生スペースをお借りして行った山上マーケットでは、カレー、コーヒー、サンドイッチ、焼き菓子などを販売する店たちや、本屋、自転車ショップ、帽子屋などが出店しました。
マスク着用はもちろんのこと、ブースとブースの間を一定の間隔を取る、回遊動線を一通行にするなどといった感染症対策も徹底しながら、すがすがしい戸外環境の中で交流を楽しみました。
六甲山にひととき生まれたパブリックスペース。みんなリラックスした顔つきで自然体のコミュニケーションを楽しんでいました。モノを買うという以上に、会話を楽しむことや、ゆったり過ごす時間を持つことなどの、別の価値を愛おしんでいるように感じられました。
子どもを外の空気に触れさせて体も動かさせてあげたい。訪れた子連れ世帯にはそんな親の本音もあったでしょう。
早速、木と木の間にロープを渡してつくった即席のブランコに乗って子どもたちは遊び、たちまち無邪気な笑顔。もちろん山上だって感染症対策は必要ですが、街なかと比べて密にならずに済む+オープンエアという利点はあります。
「ROKKONOMAD」で施設見学とジビエを楽しむ
その頃、653 cafeから歩いて約12分のROKKONOMADでは“旅する料理人”三上奈緒さんによる焚き火料理の食事会が行われていました。普段、会員以外入れない当施設を開放。訪問者の方々は施設見学するのと合わせて、野外キッチンで調理されたジビエやパエリアに舌鼓を打ちました。鹿肉は丹波篠山市で野生鹿を中心としたジビエ食肉加工を扱っている新田哲也さんに提供していただいたもの、野菜は神戸産。いずれも地の食材です。焚き火に使用した薪は六甲山の木を使用しています。
三上さんはその土地の食材だけを使って調理していくのを常としていますが、そのためにまずその地域に入り、食をリサーチして、生産者と対話をして、それからメニュー作りをしていきます。今回はROKKONOMADの「ワーク・イン・レジデンス」プログラムを活用してこの場所に10日間滞在。その間に生産者の訪問などリサーチを重ねていました。働く拠点ROKKONOMADは、こういう使い方もできるんですね。
そしてお披露目となったこの日。来てくれた人たちに、食と地域についてのワークショップを行い、最終的にできた料理を一緒に食べました。
春を迎え建物の周りは一気に新緑が全開。文字通り、森の中のシェアオフィスな光景となっていました。GW直前、風も気温も心地良いシーズンを満喫です。
気になる六甲山上物件を巡るツアー
ROKKONOMADから出発して六甲山上の物件ツアーも行われましたが、参加者の方たちからはツアー中たびたびオーという声が上がりました。山上では街中でなかなかお目にかからないような、特別感のある物件と出会えるからです。ROKKONOMADのウェブサイトに載っている物件はもちろんのこと、そこに載せていない物件も含め、計6件を回りました。
ROKKONOMADとあわせて、貸別荘型の宿泊施設「リネスト A HOLIDAY HOME」も施設開きをしてくれていました。「こんなところがあるなんて、全然知らなかった。利用する具体的な機会を考えてみたいです」。参加者からは新鮮な驚きの声が聞かれました。
(「リネスト A HOLIDAY HOME」詳細はこちらのコラムを参照ください)
山の上でまた会いましょう
11時開始から16時の終了まであっという間でしたが、非日常のゆっくりとした時間を味わうことができました。また訪れたお客さんたちも、出店者の方たちも、共通して抱いた感想を表すなら「こんなところがあったんだ!?」という発見だったように思います。
マーケットに出店した農家さんが言っていました。「普段、北区から農作物を持って三宮の街中に配達に来るのですが、その中間にこんな素敵な場所があるということを知れたのが良かったです」。都市と農村が近い距離感の中にあり、しかもその間に六甲山の森がある。その気持ち良い過ごし方・使い方をより開拓していきたいと改めて感じた一日でした。
イベントはしばらく見合わせですが、ROKKONOMADでは5月もオープンデイ、開催中です。
山上に上がって、普段とちょっと違うスイッチ、あなたも入れてみませんか?
テキスト=安田洋平 写真=藤田 育