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【体験者の声】「大自然と、魅力的で多様な人々の両方が交わる場所」ワーク・イン・レジデンス vol. 04 小野りりあんさん

ROKKONOMAD(ロコノマド)では、創作活動をする人が2〜4週間滞在して制作に専念していただくための「ワーク・イン・レジデンス」プログラムを用意しています。山の中の静かな空間で寝起きをして、制作に集中することができるのです。煮詰まったら、山の中を散歩したり自転車に乗ったりして気分転換するのもおすすめです!

今回は、「ワーク・イン・レジデンス」プログラムのフェローシップ(滞在支援)で滞在した気候活動家・モデルの、小野りりあんさんの六甲山での体験をご紹介します。

みんなに、コーヒーを淹れているところ

文=小野りりあん
記事中の写真すべて 撮影=加藤雄太

とても気持ちのいい場所

こんにちは! 小野りりあんです。

私にとってのロコノマドでの3週間の滞在記、
よろしければ読んでみてください。

私は普段、モデルの仕事をしつつも
ライフワークとして
「みんなで気候危機に取り組むことの重要性」を
人に伝えています。

気候変動って
難しくて 緊急性が伝わりにくいし
解決に向けて やることがたくさん!なので
焦ったり、思うように
作業が進まなかったりもしていました。

そんな時、ロコノマドという
自然の中で作業に集中できる
環境に身を置けることが
とても嬉しかったです。

朝夕など、ちょっと散歩して天狗岩まで行くのがお気に入り、ついつい気持ち良くて長居してしまう。

新神戸駅に着いた時、私は疲れていて
この先 待ち構えている3週間で
どれだけの作業を進められるか
少し不安でした。

そんな中、六甲ケーブル下駅に着き ケーブルを上るにつれ
徐々に植物の種類、
空気が変わっていくのに少しのワクワクがわき起こり、
山上に着いた時には 美味しい空気と 涼しい気温に感動していました。

ロコノマドの滞在は、
どこから伝えたら良いか
わからないほどに
最高でした。

山、空、海、神戸の街も見える最高な景色で
おいしく涼しい空気、
鳥のさえずり、
ヒグラシの涼しげな鳴き声、
ローカルな野菜たちを たっぷり食べられる日々。

毎日いろんな人が 山上まで作業しにやってくるため
ほどよく交流ができ、外に出ると神戸の街と海を見渡せる
こんな場所他にどこにあるだろうか ?
私は北海道育ちで特に自然が好きです、
と同時に人との交流も大好き。

たいてい、大自然か 多様な面白い人々、どちらかしか味わえないけれど、
ここには両方がありました。

大自然にいながら、面白いことをやっている多様な人に会える。
それはロコノマドが 街との距離が近いため、いろんな人が遊びに来られる環境だからです。

ここで
私のロコノマドでの 一日のルーティンを軽く説明してみます。

大体 朝6時半に起きる
そしてストレッチと7分間の筋トレ
朝、日記を最低でも3行書き
上の階のリビングスペースに行き、お水をたっぷり飲み
ヤンセン家の三人とインターンで来ている学生のカズマくんに「おはよう」って言う
(カズマくんもこれまたとーっても優しい気が利く人なのです)。自炊用に買った朝ごはんを作って食べ、朝のミーティングを森の中にあるデスクで始め、昼頃お腹がすいたらリビングに行き 会員さん向けのランチを私もいただいていた。
ランチがいつもほんとにおいしいのです。
(ロングステイの人はちょっとお安く食べられるのも嬉しい)。ときには自分が買ってきた食材で作ってあったものを食べたりもする。

お気に入りのローカル食材でつくる朝ごはんは、格別。

あとは、すごくいい友達が2人できました。
シャノンとユウタくん
シャノンは六甲山の麓に住んでいる女性。彼女もハーフで自然と環境問題に関心があり、ヨガインストラクターの彼女とデッキでヨガをやったのもほんとに気持ちが良かった。

時々一緒にハイキングに行って森を駆け回ったのもとても嬉しい経験でした。
そして、ユウタくんは神戸出身で現在は東京で生活している。
私の滞在が1週間延びたことでユウタくんともたくさんの時間を過ごせた。
彼はカメラマンで 
道にいるいろんな人に話しかけ
彼らの話を聞きポートレートを撮る。(ぜひ彼の作品を見てみてね。)私は 前からずっと道で見かける労働者の方たちにとても興味があって… ただ、いつも気恥ずかしくて声をかけられていなかったのでユウタくんがすごいなぁって思いました。

晴れてる時はいつもロコノマドの敷地内にある森の中の机を使って作業する。 ここでオンラインミーティングをしていると背景はフィルターですかって聞かれてしまうくらい、ほんとに美しい木漏れ日がある森の中からお話しすることができた。
森の机で作業していると360度、鳥とヒグラシの声が聞こえ耳にやさしい。

滞在したお部屋は、すごくいい風が抜けていく。
天気がとても悪い日、窓を開けていたら網戸から雲が 室内に入ってきました。
(雲が部屋の中に入ってくるなんてなかなかユニークな体験でしょ?)

カズマくん、シャノン、ユウタと4人で天狗岩までハイキングに行ったのも楽しい思い出です。毎日リフレッシュできていたので、私の作業もたくさん進んだなと思います。

夕暮れの天狗岩にて。癒しにひととき。

「今の地球の正体について話そう。みんなに何ができるかな」っていうオンラインイベントを、山上のROKKONOMADから行えたのも良い経験でした。

私は気候活動家なので
神戸の石炭火力発電所に対する訴訟問題も気になっています。ですから、その現場を裁判所で直に傍聴させてもらったのも、とても良い経験でした。
気候変動に立ち上がって声を上げている兵庫の若者たちとお話できたのもすごく楽しかったです。

参加者とリアルな体験を共有できた時間もとても有意義でした。

街に出た時はファームスタンドにも寄りました。
ここでは地元の食品やヴィーガン対応のランチも提供している。
このランチが本当に美味しくて2回食べたけれど両方感動ものでした。
ファームスタンドの2階もコワーキングスペースになっていて快適にみんな仕事をしているようでした。
毎週土曜日にファーマーズマーケットもやっています。
そこは地域コミュニティーの交流の場 にもなっていて、
神戸の人っていい人が多いんだなーってあったかいなぁって思える場所でした。

兵庫県三田市には私の友達が住んでいたため、
ちょっと遠出をして、三田まで行ってみた。
そこで、すごく面白いおばあちゃん(佐藤さん)にも会いました。森の再生や、再生可能エネルギーの普及、野菜を無農薬で育てることなどをいろんな人たちを巻き込んで実践している。
何があっても笑い飛ばしちゃうような佐藤さんを改めて訪ねに行きたいです。

こんな感じで私の兵庫県 生活はとても充実したものでした。
本当に最後の数日間、神戸にどうやったら移住できるかなぁって言うことを
考えていたくらいに。
というか

まだ考えています☺️

もしあなたも
時間を工夫して
作ることができたら
ぜひロングステイしてみてください
温かいみんなが迎えてくれます。

日本で一番古い、神戸ゴルフ倶楽部を抜けていく散歩ルートにて、ゴルフボール発見!

(ROKKONOMAD滞在期間/2021年7月6日〜7月29日)