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山上で働きながら楽しく過ごすためのコンテンツや神戸市からのサポート情報などを紹介していきます

ROKKONOMADから山歩きに出かけるためのアラカルト 

ROKKONOMADに滞在検討している方々へ、ここで仕事をする合間に営むことのできる六甲山の山歩きの情報についてお知らせします。

六甲山ハイキングロードの特徴

「白馬堂Rokko」オーナー・浅野晴良さん。六甲山上、極楽茶屋付近にて。 

今回はまず、『六甲山やまくだり地図』にも載っている、阪急六甲駅から徒歩3分の場所にある、山歩き用品の店「白馬堂Rokko」オーナー・浅野晴良さんのもとを訪れて話を聞きました。浅野さんは昭文社刊『山と高原地図49 六甲・摩耶 須磨アルプス』の執筆も担当されていて、六甲山の山歩きルートを知り尽くしています。白馬堂ではハイキング用品も揃えられますし、六甲山を歩く上での心得なども教えてくれるのでぜひ一度立ち寄ってみてください。

阪急六甲駅からすぐのところにある山歩き用品の店「白馬堂Rokko」。
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——六甲山にはどれくらいの数の山歩きコースがあるのですか?

六甲山は神戸市、西宮市、芦屋市、宝塚市の四市がまたがっている山で、その全部を入れるとハイキングコースは100を超えています。神戸市だけでいうと市の森林整備事務所管轄分で58のルートがあります。
ROKKONOMADがある灘区で言えば、油コブシ、アイスロード、長峰山、杣谷道(別名カスケードバレー)、上野道、青谷道、六甲全山縦走路などでしょうか。

昭文社『山と高原地図』(左)と「六甲山やまくだり地図」(右)。
『山と高原地図』ではそれぞれの山域に詳しい登山家が実踏調査(踏査)を行い、ルートなどの情報を定期的に更新しながら執筆している。「六甲・摩耶 須磨アルプス」編の踏査・執筆は浅野さんが担当してまもなく20年になる。

——それぞれ山道には、名前の由来があるのですよね。

六甲山は街がすぐ近くということもあって、それぞれの道の名前が生活に由来しているものが多いです。「寒天山道(かんてんさんどう)」は文字通り、寒天を六甲山でつくっていた歴史があるからです。昔は急な勾配を走る谷川の水流を利用した水車が山麓にたくさんありました。きれいな水がひけて、寒気の度合いも良かったことから六甲山で寒天製造が盛んだったのです。

「魚屋道(ととやみち)」は、もとは深江(東灘区)の漁港で獲れた魚を有馬温泉に運ぶときに通っていた道。かつては魚屋さんが朝獲れた魚を夕方までに温泉に届けて、その日のうちに帰ってきたのでした。

「石切道」も実際に昔、石を切り出していたからついた名前。大阪城の石にもなったと言われる御影石の採石場所でした。御影石とは花崗岩のことですが、日本で御影石と呼ばれるのは、御影の辺りで採れる石だったことに由来しています。

「アイスロード」は、山上でつくっていた氷を街に運ぶための道だったから。「油コブシ」は諸説ありますが、昔、菜種油を運ぶときの通り道だったけれど山道が荒れていて、ついこぼしてしまうから「油こぼし」、転じて「油コブシ」になったという説を伝え聞いています。

「六甲山やまくだり地図」より。主要なハイキングロードを収録。立ち寄ったら良い場所なども記載されている。(クリックすると拡大します)ROKKONOMADなどで配布中。

——他の山と違う、六甲山ならではの山歩きの特徴とは何でしょう?

六甲山の一番の固有の魅力は、何と言っても山に登っているのに海を観ることができる点でしょう。北の山に登って、南の海を見る。
言い換えると、そうした眺めをもたらしてくれる分、傾斜が急というのも六甲山の特徴です。南斜面は水平距離5〜7kmで山頂部に至るわけですから、山登りの時間が短い割に結構いい運動になるんです(笑)

——六甲山の山道を歩く上での心得などがあれば教えてください。

いろんな方に六甲山に親しんでほしい。もちろんそう思いますが、知っておいてもらいたいことは、「山はみんなのもの」と巷で言われているけれど実際にはそこは誰かの所有地だったり、暮らしている方たちが整備してくれている場所だということです。私有地部分もあるし、六甲山を生活の場とされている方も多い。だからこそ、「入らせてもらっている」という感覚が大事。

海辺の街に行けばローカルしか入れないサーフスポットがあって、むやみに他所の人は入らせてもらえないように、山だって、入っていい場所とそうでない場所があるということを知っておく必要があります。また入らせてもらっているわけですから、ゴミなども持って帰るのは自然な習慣であって欲しいです。

初心者にもおすすめ「油コブシ」

さて、ここからは六甲山山歩きの初心者にもおすすめな2つのコース、「油コブシ」「アイスロード」をご紹介。
  
「油コブシ」は六甲ケーブル下から出発してROKKONOMADに歩きで行く山道として最短距離のハイキングコース。途中途中で眺めが素晴らしいスポットに多く出会えます。ただ、その分登坂の勾配もきつい。『山と高原地図』で記載されている、登り1時間15分、下り1時間10分をひとつの目安にしながら、自分のペースで登りましょう。

「油コブシ」は以前、ROKKONOMADにワーク・イン・レジデンスで来てくれたゲストと登ってみた動画があるので、そちらを参照ください。

参考動画。1:44辺りから「油コブシ」登山の様子が登場します。

油コブシルート。六甲ケーブルの脇道から登り始めてまもない辺り。油コブシはとにかく眺望が良い。
ルートの途中からも海ビュー。その分、勾配はきつ目。
油コブシ展望台からの眺め。

勾配がきつくない「アイスロード」

「アイスロード」は、同じくケーブル下と山上の間を歩いて登り降りするのに使えるもうひとつのルートです。ROKKONOMADとケーブル下を行き来するという点では、油コブシよりも遠回りのルートになるため所要時間は20〜30分程度長くかかりますが、勾配はきつくないので、のんびり散歩気分で歩くことができます。 

六甲山上からケーブルを使わずアイスロードを歩いて山くだりしてみた動画

アイスロードは水のせせらぎなど自然音が素晴らしい。

アイスロードは、油コブシのような眺望はのぞめず、海が見えるスポットもありません。
ただ、途中で3つほど沢があって、気持ちの良い水の音に癒やされることができます。仕事に集中して脳が疲れたときや、クライアントとのやり取りなどで気疲れしたときなどのリフレッシュにも最適。

透明な緑に包み込まれる感じ、鳥の声、水のせせらぎ。人ともそんなにすれ違わないし、普段の日常からの“切り離し”には向いています。勾配もゆるやかなので「今日はケーブルを使わず、アイスロードを歩いてそのまま六甲ケーブル下まで歩こうかな」と、通勤路として考えることも可能なルート。ケーブルカー代も浮きますし、ゼロエミッションです。(暗くなってからの時間帯や、悪天候時は控えましょう) 

ROKKONOMAD公式STRAVAと「ROKKONOMAD HIKING CLUB」(Youtube)

STRAVA

その他、ROKKONOMADでは、オフィスメンバーのひとりであり、ヨガインストラクターもされている伊東シャノンさんが、YoutubeのROKKONOMADチャンネルで定期的に山歩き動画「ROKKONOMAD HIKING CLUB」を上げたり、ルートをシェアできるSNS「STRAVA」を用いて、「六甲山くだりの地図」に登場するトレイルを記録してくれています。

ROKKONOMAD HIKING CLUBの動画。vol.1 ROKKONOMADから六甲山ダイヤモンドポイント 

ROKKONOMAD HIKING CLUB vol2。仕事の合間にロコノマドから「天狗岩」へハイキング

もちろん、ROKKONOMADに滞在されたら、スタッフにも聞いてみてください。きっと、おすすめの山歩きルートについて、アドバイスしてくれると思います!

(コラム執筆=安田洋平)

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