MOUNTAIN COLUMNS

現地からのレポートや、山上のワークスタイルについての記事を載せていきます

お試し「ワーク・イン・レジデンス」レポート#03 「PAPERSKY」編集長・ルーカス B.B.さん

ROKKONOMAD滞在の様子は動画でご覧になれます(クリックすると再生されます)

六甲山上に準備中の「ROKKONOMAD(ロコノマド)」はワーケーションの拠点としても活用できる施設です。オープンに先駆け、実際に宿泊しながら仕事をしてもらう「ワーク・イン・レジデンス」を試験的に始めています。

今回ゲストにお招きしたのはトラベル・ライフスタイル誌「PAPERSKY」編集長 ルーカス B.B.さん。
移動、自然、文化をシームレスに結びつけ、「A DIFFERENT WAY TO TRAVEL」(もう一つの旅のかたち)という視点からメディアをつくって発信し続けています。 

今回滞在してくれた「PAPERSKY」編集長のルーカス B.B.さん

六甲山上にノマドワーカーのための新たな拠点をつくろうとしていること、街からも遠くない距離感で、自然の中で集中できる環境をつくれればと思っていることを伝えたら、興味を持って早速滞在してくれました。

滞在中のベースとして使ってもらったROKKONOMADのコテージ

滞在スケジュール
12/21(Mon.)東京のオフィス出発-午後神戸着 街なか散策。夕食の後六甲山へ ROKKONOMAD泊  
12/22(Tue.)ROKKONOMADを拠点に一日仕事 ROKKONOMAD泊
12/23(Wed.)午前中、六甲山上を自転車で巡る / 昼食後、自転車で裏六甲ドライブウェイをくだり、北区の農家へ 夕食の後、農家泊
12/24(Thu.)朝食後六甲山上に戻り仕事 / 今回の滞在感想を聞く / 下山。街なかでお土産を買った後、帰京

仕事の合間に自転車を楽しむ

神戸に着いた初日は、街で散策を楽しみ地元の食に舌鼓を打った後、六甲山上の拠点、ROKKONOMADへ。薪ストーブで温められた室内で快適に休んでもらいました。
翌日は、たまった仕事があるとのことで朝からメールの返事、原稿執筆、またウェブ会議ツールを使ってのリモートミーティングをいくつもこなしていました。

レンタルした自転車で山上のサイクリングへ

3日目は、朝からサイクリングに出かけました。
ルーカスさんは自転車好き。仕事の合間に六甲山上でサイクリングを楽しみたいと聞いていたので、それに合わせてコースをアレンジしました。

「神戸ゴルフ倶楽部」の横から出発

日本最古のゴルフクラブ「神戸ゴルフ倶楽部」の横から出発。まずは片道30分のコースとして、「再度公園」に向かう六甲山上散策ルートで自転車を走らせました。

12月も後半でしたが、雲ひとつない最高の晴天でそれほど寒さも感じず、(山上なので気温が低い日は雪も積もりますが、今年は比較的温かい)まさにサイクリング日和。自転車で山上まで登ってくるのは多少頑張らないといけないですが、上がってしまえば道は比較的なだらかです。山の上から出発すれば気軽にサイクリングを楽しむことができます。

県道16号を西に向かって走る
神戸市立森林植物園に立ち寄る
美しい池がトレードマークの再度公園

移動するなら居心地が良い場所で

途中、神戸市立森林植物園に立ち寄った後、再度公園に到着!ここは青みがかった池に周辺の自然が映り込むさまがとても綺麗です。神戸市民にとっては街から山を登って来てピクニックする場所でもあります。

――今回の滞在の居心地はどうですか?

「すごくいいね。僕はいつもの自分の事務所もすごく居心地が良くて好き。でもここも素晴らしい。せっかく移動してくるなら居心地がいい場所じゃないとね」

池のほとりでインタビュー

——仕事もはかどったと聞きましたが。

「思った以上に良かった。周りを自然に囲まれているから、頭の動きがクリアになるし、ここにいるからこそ降りてくるアイデアもある。
原稿執筆もいい意味でここにいることが文章に影響を与えてくれる」

――ルーカスさんはこれまでも神戸に来たことはありましたか?

「10回くらいは来ているはず。でも、ここまで深い森や山があるってことは知らなかった。たぶん、関西の人じゃなかったら神戸に来てもなかなかここまで行ってないと思う」

裏六甲ドライブウェイ。道の端には先日降った雪が少し残っていた *

山を起点にショートトリップに出かける

お昼ご飯を食べたら今度は裏六甲ドライブウェイを下って山の反対側へ降り、農村風景が広がる神戸市北区まで足を伸ばしてみることにしました。

六甲山を裏六甲側に降りるとこんな里の風景が。

20分ほど掛けて山を下ると、程なくして黄金色に染まった北区の農村風景が広がります。結局この日は、さらに1時間くらい自転車を楽しんで、日暮れと共に北区淡河町にある、EAT LOCAL FARMERS MARKETとつながりの深い農家にたどり着きました。

道中見かけた畑の野焼きの風景。

1日目は神戸の街中で。2日目は六甲山上で終日過ごし、そして3日目の午後はまた神戸の別の顔を味わって、農村の景色の中で過ごしました。晩御飯は畑で収穫された野菜を使ってのフルコース。そのままこの日は農家で泊まってもらいました。

畑で収穫した野菜を使った料理が並ぶ
昭和30年築の古民家でMacbookを広げ作業をする
翌日は朝から六甲山に戻って作業 *

翌朝、農家で朝ごはんをいただいた後、再び六甲山に戻りました。 山上で再び軽く仕事。 

コテージでルーカスさんに話を聞く *

“家”のような感覚で過ごすことができた

最後に、今回の滞在の感想を聞かせてもらいました。

「ここの場所の特徴だと思うけど、普通は自然の中に行ったらそこから出ることはできないと割り切って、ずっとその場所にいることになることが多い。
でもここは日常から自分を切り離せつつ、何かあればいつでもすぐ街にも出られるという不思議な安心感がある」

「街にも行け、日本の昔の風情を感じることができる農村にも行ける。でも、この場所で快適に時間を過ごしたから六甲山上に“家”があるという感覚もあった。その間に好きな自転車も乗れて。今回の滞在は4日間だったけど、体験的には1週間分くらい満喫できた」

「車もいいけど、それを使わないかたちの上手いアレンジもできそう。たとえばケーブルカーに自転車をそのまま乗せさせてもらうことができたら、自転車を山上に気軽に持って行けて、上にいる間にちょこちょこ乗って、下山する時は自力で好きな時間に降りられる。きっと快適だね」

「ネット会議もいくつもしたけど、打ち合わせを山上からしていると『そこ、どこ?』と、みんなやっぱり気になるから聞いてくる。相手は国内だったり海外だったりするけど『神戸の六甲山っていうところにいるよ』と伝える。自然と口コミにもなるよね」

六甲山は自転車の楽しみも尽きない

「僕らは自転車に乗ったり歩いたりすることをすごく意識して旅をしているけど、みんながそれを開拓しているわけじゃないから、ルートとかスポットとか、写真やマップなどで見せていくことが大事になるだろうね」
などなど、明確な視点にもとづく感想・アドバイスをいただくことができました。

「ワーケーションに対する手応えは思っていた以上! これをきっかけに、いろいろな場所で試したいね」と言ってくれたルーカスさん。いろんな地域でノマド的に働き、生活する楽しみを発掘してくれることでしょう。ステイ先のひとつとして、ROKKONOMADにも再訪してくれる日を楽しみにしています!

※「ワーク・イン・レジデンス」についての詳しい情報はこちらのページをご覧ください。
プログラム|ワーク・イン・レジデンス

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(コラム執筆=安田洋平 写真=藤田 育(*印のあるもの以外) 動画撮影=則直建都・安田洋平 動画編集=円丁春陽 取材協力=PAPERSKY、SPARK Scone&Bicycle)

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