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【体験者の声】六甲山でモデル撮影・展示販売・新しいインスピレーションの種を得る / ワーク・イン・レジデンス vol. 02 TOKIKO NAKAJIMA

ROKKONOMAD(ロコノマド)では、2〜4週間滞在して創作活動ができる「ワーク・イン・レジデンス」プログラムを用意しています。山の中の静かな空間で寝起きをして、制作をし、煮詰まったら、山の中を散歩したり自転車に乗ったりして気分転換することもできます。

今回は、「ワーク・イン・レジデンス」のフェローシップ(滞在支援プログラム)で滞在したファッションデザイナーの中島トキコさん(POTTENBURN TOHKII / ポッテンバーントーキー)の六甲山での体験をご紹介します。日常にある網目模様や草木からインスピレーションを受け、人が見たこともないような生地を職人と共に創り、服やファッショングッズをデザインするという、とてもユニークな活動をされています。そんな中島トキコさんの六甲山での活動がこちらです。


文=TOKIKO NAKAJIMA (ファッションデザイナー)

3月の見学時

まず感動したのが、3月に見学で登った時の雨上がりのもや(霧)です。普通なら雨が降ったらあまり山に登らないと思うんですけど、この景色は創作にとても影響した体験でした。
で、今回の展示会の作品の霧をテーマにしたコンセプトや生地を作ることができました。

5月滞在1日目

通常モデル撮影は山でとなると、着替えが大変だったりするんですが、施設を拠点にしたことでしっかり準備をすることができました。また、森やゴルフ場など、近場で背景を色々変えることができたのも少人数で動いていてとても動きやすかったです。ブランドのキーでもあるメッシュ素材に通ずるネット(フェンス)がゴルフ場周りにたくさんあってありがたかったです。
ナオコさんのサポートも本当にありがたく。

滞在2日目

653カフェ、ブランコ、買い出し下山 
木からつるされたブランコに乗ったら飛んでいけそうなくらい気持ちがよく、リフレッシュできました。
ナオコさんのおかげで、下山することができました。登山目標達成!
登山道はまたロコノマド周辺の木の生え方と違っていて、植物を撮影するのが面白かったです。

滞在3日目

雨上がりの霧の中散策と、搬入
もやで真っ白の中、サードプレイスでランチ、そのあと植物園へ。植物園への道もすごかったですし、真っ白で何も見えない植物園も最高でした。
来園者がほとんどいなくて、たまに人が霧から現れるのでめっちゃ怖かったんですが、面白くって。霧の中のかくれんぼでした。
そして、帰りに知った、ゴルフ場ネットのトンネル道 もうとっても幻想的で、すごくインスピレーションを受けました。きりとフェンスからアイデアの元をいっぱい吸収しました。

滞在4〜6日目 展示会

神戸市中心からとても近くて、山上にカフェが点在してたり、高山植物園があったり景色は海と市街地の夜景だし、、、
気軽に行きやすいおしゃれな場所で、友人知人がたくさんきてくれました。友人はミュールのような靴で会場に現れてびっくり。実際行くまでは、山用でないファッションの展示会をなぜ山で?というのもよぎりましたが、来やすいし、楽しいブランコもカフェもあるし、マイナスイオンが視覚臭覚に染み込んでくるし、ケーブルあるからしんどくないし、山ありじゃん!と可能性を感じました。私自身(ブランド展示会)は山を楽しんでもらえるきっかけになれた感じがして、私もお客さんとの新たな向き合い方が楽しかったのです。

展示会中は、来てくださった方を迎えるたび、山の上!ポッテンに集合!って感じがしておかしくって嬉しくって、ファッションでできることってまだまだいっぱいあるんだなとやる気にも繋がりました。山、最高でした。

東京に戻った後

もし山での展示会が雨だったら誰も来ないかもと思い、何かできないか?と考えたところ、
今回たくさんの方にインタビューをお願いしたのですが、そのインタビューを見てくださった方の反響も東京に戻ってから色々聞けまして。お客さんにも楽しんでいただけたようでした。
神戸に行きたくなった方も。

インタビュー:『六甲山でモデル撮影・展示販売・新しいインスピレーションの種を得る』ファッションデザイナー。TOKIKO NAKAJIMA / Work In Residence Fellowship

TOKIKO NAKAJIMA(中島トキコ)

兵庫県出身。ファッションブランド POTTENBURN TOHKII (ポッテンバーントーキー)の創設者でファッションデザイナー。東京を拠点に活動中。ROKKONOMADでは、完全予約制の展示販売会「六甲展 in ROKKONOMAD:2021秋冬予約会、春夏販売会」を開催。また、滞在中は山の中やROKKONOMADの庭で新作のルックの撮影や新たなコレクションのインスピレーションを山で得た。

POTTENBURN TOHKII (ポッテンバーントーキー)

日常のナゾやギモンを服の上で
ポップでポジティブに問うてみる。解決してみる。
服がそんなアピールしてたら面白い。
面白いからやってみる。着てみる。
それがはじまり。
POTTENBURN TOHKII
ポッテンバーン トーキー
自分の中に潜むつぼ(pot) のなかの宇宙(天 ten) が
バーンとはじけている(burn)という意の造語。

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